今日はD8ビザのうち外国人が資本金を投資せずに申請できるD8ビザ、いわゆる点数制創業ビザと呼ばれるD84ビザ(技術創業)について紹介したいと思います。
まず、D84ビザは点数制適用対象者と点数制適用免除者に分けられますが、D84ビザを申請する場合、ほとんどが点数制適用対象者なので、これについて重点的に調べてみることにします。まず、その対象から見ていきましょう。
D84(技術創業)点数制創業ビザ対象
- 国内において専門学士以上の学位を取得した者又は国外において学士以上の学位を取得した者又は関係中央行政機関の長が推薦した者であること
- 点数制により、計448点中80点以上の点数を取ったこと
※必須項目は必ず1つ以上満たさなければならない
- 大韓民国法人を設立し、法人登記及び事業者登録を完了したこと
D84ビザ点数表/配点表
◆ 必須項目(計313点) ◆
◆ 選択項目(計135点) ◆
◆ OASIS プログラム 80点 例 ◆
オアシス-4創業素養教育(3日、25点)
オアシス-5メンタリング (10時間、15点)
オアシス-8法人設立(2株、15点)
オアシス-1知識財産権素養教育(2日、15点)
特許出願(1ヶ月、20点)
D84(技術創業)点数制創業ビザ提出書類
1.申請書(別紙34号書式) Application form
2. パスポート Passport
3. 標準規格写真 1枚 Photo Copy
4. 外国人登録証 Alien Card
5. 学位証明書のコピー(Apostille)または推薦書
6. 点数制該当項目立証書類 OASIS Certificate (80 + points)
7. 法人登記事項全部証明書 Corp. . Registration Certificate
8. 事業者登録証のコピー Business Certificate
9. 在留地立証書類 Residence Agreement
10. オフィス賃貸借契約書 Office Rent Agreement
11. 知的財産権立証書類 Patent, utility, or design application
12. 滞在費立証書類 Personal Bank Statement(Korean)
創業移民総合支援システム(OASIS)プログラム
OASIS-1 知的財産権素養基礎教育 : 15点
○ (目的)知的財産権取得(出願)に必要な基礎科目及び国内滞在に必要な素養等教育
○ (内容)計18時間(2週間、1日2~3時間)を教育し、すべての課程は参加者に合わせた言語で授業し、80%以上出席時に修了と認定
☞講師要件:弁理士、弁護士など国家資格所持者、特許庁審査官及び企業管理者などIP関連業務経歴5年以上の者で外国語堪能者
時間 | 内容 |
0.5 | オリエンテーションとコース紹介 |
2.0 | 出入国管理法令及び規定理解 |
2.0 | 大韓民国社会理解基礎 |
2.0 | 発明アイデアの創出 |
2.0 | 知的財産権制度の概要 |
3.0 | 特許制度の理解(登録要件及び出願手続等) |
3,0 | 特許明細書の理解及び特許情報検索の基礎 |
2.0 | 商標法の基礎(登録要件及び出願手続等) |
2.0 | デザイン法の基礎(登録要件及び出願手続きなど) |
0.5 | アンケートおよび修了式(深化課程紹介など) |
OASIS-2 知的財産権素養深化教育 : 25点
○ (目的)知的財産権取得(出願)に必要な深化科目及び国内滞在に必要な深化素養等教育
○ (内容)計25時間(12日、1日2~3時間)を教育し、すべてのコースは参加者に合わせた言語で授業し、80%以上が出席した場合は修了と認定
☞講師要件:弁理士、弁護士など国家資格所持者、特許庁審査官及び企業管理者などIP関連業務経歴5年以上の者で外国語堪能者
時間 | 内容 |
0.5 | オリエンテーションとコース紹介 |
2.0 | 出入国管理法令及び規定理解 |
2.0 | 大韓民国社会の理解を深める |
3.0 | 特許情報検索の深化 |
3.0 | 特許情報検索実習(結果発表及び共有) |
3.0 | 発明申告書の理解及び作成 |
4.0 | 発明申告書の作成及び特許明細書の理解を深める(結果発表及び共有) |
3.0 | 主な拒絶理由及び対応策 |
3.0 | 特許請求範囲の解釈及び侵害判断 |
2.0 | 特許審判及び訴訟制度の理解 |
0.5 | アンケートおよび修了式 |
OASIS-3 知的財産権出願支援
○ (目的)知的財産権素養教育優秀修了者のうち創意性の高い優秀アイテムに対する特許庁出願支援
○ (内容)出願手続のうち出願費用及び意見書提出費用(全体の50%)の範囲内で支援し、1人当たり1件に制限し、支援範囲は特許、実用新案、デザインに限る(商標を除く)
☞ 優秀特許技術の国内権利化促進及び技術競争力確保により創業移民定着支援及び国我が産業の発展に資する
区分 | 出願費用① | 意見書提出② | 登録費用③ | 特許庁手数料④ | 総計 |
特許 | 150万ウォン | 50万ウォン | 150万ウォン | 46万ウォン | 396万ウォン |
実用新案 | 100万ウォン | 30万ウォン | 100万ウォン | 21万ウォン | 251万ウォン |
デザイン | 50万ウォン | 20万ウォン | 50万ウォン | 14万ウォン | 134万ウォン |
* ①、②のみ支援し、③、④は自己負担(全体出願費用の50%範囲内支援)
OASIS-4 起業素養教育:25点
○ (目的)創業に必要な基本技術力を備えた外国人を対象に、実際の創業に必要な素養教育
○ (内容)計20時間(3週間、1日2時間)を教育し、すべてのコースは参加者に合わせた言語で授業し、80%以上出席した場合は修了と認定
☞ 講師要件:外国人創業関連理論と実務を兼ね備えた専門家で、英語講義可能者、該当分子資格所持者(判事·検事、弁護士、専門医弁理士、公認会計士、税理士、鑑定評価士、技術士など)または当該科目分野の在職経歴7年以上の技術創業に関する知識を備えた情熱及び意志が強い者
時間 | 内容 |
0.5 | オリエンテーションとコース紹介 |
2.0 | 出入国管理法令及び規定理解 |
2.0 | 韓国社会への理解を深める3(韓国のビジネス文化を含む) |
2.0 | 事業運営及び税制理解 |
2.0 | 不動産実務(賃貸システム、賃貸借保護など) |
2.0 | ターゲットマーケティングの理解と実際の |
2.0 | 事業計画書の書き方理論及び実務 |
2.0 | 小商工人創業支援など関連政策を理解 |
2.0 | 創業及び企業経営関係法令理解(労働、経済など) |
2.0 | 投資家、株主向けプレゼンテーションの実際 |
2.0 | 韓国社会理解深化4(創業先輩経験談、現場実習などを含む) |
0.5 | アンケートおよび修了式 |
OASIS-5創業コーチング及びメンタリング:15点
○ (目的)立地選定、市場調査、消費者分析など実戦創業に必要な事項に対する専門コーチング及びメンタリング実施
○ (内容)創業移民の先輩、創業専門家などを通じた1:1専門コーチングおよび経験共有、現場訪問などを通じて創業初期の失敗率を最小化
☞専担コーチングおよびメンタリング支援は、1人当たり最低3回(10時間)以上の場合のみ点数認定
OASIS-6 発明·創業大全 : 25点
○ (目的)外国人の創意的知識財産のアイデア及び創業アイテムの発掘、販路開拓及び投資連携などのきっかけづくり
○ (内容)予備技術創業移民者等の優秀な発明·創業アイテムの発掘及び技術取引、投資相談等の連携のきっかけづくり
☞ 留学学生誘致大学別発明·創業オーディション連携、企業付設研究所、投資企業等との連携、入賞者に対する褒賞など
OASIS-7 起業インキュベーション卒業(起業空間提供):15点
○ (目的)創業が準備された予備創業移民者に初期創業に必要な創業空間を提供し、安定的な創業環境を提供
○ (内容)知的財産権·創業支援プログラム優秀修了者及び発明·創業大展入賞者等に初期創業空間を提供
☞起業インキュベーション入居後6か月以上経過した場合に限り、卒業とする
OASIS-8法人設立支援
○ (目的)創業ビザの取得に欠かせない法人設立を支援することにより、創業移民の定着を成功させることができる
○ (内容)外国人起業ビザ取得のための法人設立 準備手続き及び行政業務支援
☞法人設立に必要な行政業務及び法人登記等を総合支援
OASIS-9 創業アイテム事業化支援:25点
○ (目的)創業移民政策の成功のために創業初期に必ず必要な事項を政策的に支援し、創業移民の成功を誘導
○ (内容)初期事業化資金支援、R&D連携、創業事後管理等支援
☞ 創業ビザ所持者の中から予備創業者及び創業後1年以内の者を対象に選抜
※ 当該外国人の創業アイテムであることがOASIS-9に該当することを法務部長官(在留管理課)が個別公文として認定
Comments